こんな状況を想像してみてください。Googleで「Apple サポート」と検索し、一番上の検索結果をクリックすると、Appleの公式サイトにたどり着きます。アドレスバーにはapple.comと表示されており、一見普通に見えます。ところが、そこに「サポートが必要な場合は、今すぐ050-X749-2108までお電話ください」というメッセージが表示されます。
この番号はAppleではありません。詐欺師が仕掛けたものです。彼らは、電話をかける前に気づかれないようにしているのです。
新しいタイプのテクニカルサポート詐欺が横行しており、これまで以上に説得力のあるものになっています。たとえ本物のウェブサイトにアクセスしていることを確認するなど、正しい対策を講じていたとしても、それだけでは十分ではないかもしれません。
では、この詐欺の詳細と仕組み、そしてPC Matic Scam Blockerがこれらの巧妙な攻撃からどのようにあなたを守るのかを解説します。
詐欺とは？
詐欺師はGoogle広告を使って人々を騙します。その仕組みは以下のとおりです。
- 詐欺師は「Microsoft サポート」「Netflix ヘルプ」「Apple カスタマーサービス」といった人気の検索キーワードでGoogle広告を購入します。
- ユーザーが広告をクリックすると、apple.com や paypal.com といった本物のサイトに移動します。
- しかし、これが巧妙な点です。詐欺師はウェブリンクの一部（URLパラメータと呼ばれる）を使って、こっそりと隠しメッセージを仕込みます。そのメッセージは、例えば次のような内容です。
今すぐ050-X749-2108までお電話ください。 - 一部のヘルプページは、入力した内容を表示するように設計されているため、このメッセージが表示されるのです。
つまり、たとえ正しいウェブサイトにアクセスしているとしても、詐欺師が作成したメッセージが表示されることになります。
PC Matic 詐欺ブロッカーの仕組み
PC Matic 詐欺ブロッカーの出番です。
PC Matic 詐欺ブロッカーは、Chrome、Firefox、Edge にインストールできるブラウザ拡張機能です。アクセスしたウェブサイト（正規のウェブサイトも含む）を分析し、次のような危険なキーワードを探します。
- 「いますぐお電話ください」
- 「サポートにお問い合わせ」
- 「電話でサポート」
- 「担当者に問い合わせ」
これらのキーワードの後に、公式の電話番号と一致しない電話番号が続く場合、詐欺ブロッカーは警告を発するか、詐欺メッセージを完全にブロックします。
まるで第二の目のように。apple.com や paypal.com にアクセスしている場合でも、リンクやページテキストに疑わしいパターンがないかチェックします。例えば、詐欺師が巧妙に偽の電話番号を埋め込んでいるなどです。
こうすることで、本物のウェブサイトに表示される偽のヘルプメッセージから保護されます。
安全対策のヒント
PC Matic 詐欺ブロッカーを使用している場合でも、以下の点に注意してください。
- テクニカルサポートや銀行関連のヘルプの広告はクリックしないでください。代わりに、公式サイトのメインホームページを使用してください。
- 信頼できるサイト（会社の連絡先ページなど）で検索して、電話番号を再確認してください。
- 本当に信頼できるサイトだと確信が持てない限り、個人情報やリモートアクセスを提供しないでください。
- PC Matic 詐欺ブロッカーなどのブラウザセキュリティツールを使用して、これらの詐欺をリアルタイムで検知しましょう。
最後に
詐欺はますます巧妙になっています。怪しいメールを送信するだけでなく、本物のウェブサイトを乗っ取ってユーザーを騙すのです。
しかし、PC Matic Scam Blockerのようなツールがあれば、一人で戦う必要はありません。巧妙な方法で隠されている場合でも、詐欺電話番号は監視されブロックされているので、安心してインターネットを利用できます。
ですから、次にオンラインでテクニカルサポートを探すときは、自分の目だけでなく、ツールも信頼してください。
原文:Fake Support Numbers Are Showing Up on Real Websites — Here’s How to Stay Safe (June 25, 2025 / Jessica Molden)
