中国当局は、国内企業に対し、大手米国プロバイダーのサイバーセキュリティソフトウェアの使用を停止するよう命じました。禁止対象となったベンダーのリストには、CrowdStrike、Palo Alto Networks、SentinelOneといった業界大手が含まれています。
この禁止の理由はシンプルです。中国は「国家安全保障上の懸念」を挙げています。外国のソフトウェアが機密情報を収集し、海外に流出させる可能性があることを懸念しているのです。
これは影響を受ける企業にとって頭痛の種となる一方で、PC Maticが長年主張してきた核心的な真実を裏付けるものです。ソフトウェアは単なる製品ではなく、国家主権に関わる問題なのです。
サイバー空間における国境の重要性
中国は、西側諸国の多くの意思決定者がしばしば見落としていることを理解しています。それは、自国のネットワーク上で実行されるコードを制御できなければ、セキュリティを制御できないということです。重要なインフラを外国の技術に依存すれば、国家はスパイ活動や妨害行為の脅威にさらされることになります。
北京は、この脆弱性を解消するため、積極的に西側諸国の技術を国内の技術に置き換えています。彼らは「サプライチェーンの主権」を優先しています。デジタル紛争において、敵対国の技術に依存することは戦略的な弱点となることを知っているからです。
状況の皮肉
ここには深い皮肉があります。中国は国益を守るため、自国のネットワークから米国製のソフトウェアを積極的に排除しています。しかし、米国では、私たちが使用する技術に対して同様の精査を行うことがしばしばありません。これは日本も同様な傾向であり、仮想敵国であるロシアや中国の製品が家電量販店や法人市場に溢れています。
米国企業や政府機関が、外国の敵対勢力とつながりのあるハードウェアやソフトウェアを使用しているのを目にします。多くの米国のサイバーセキュリティ企業は、コスト削減のため、研究開発を海外のチームにアウトソーシングしています。これによりサプライチェーンが分断され、不必要なリスクが生じます。
中国がソフトウェアの起源を国家安全保障上の重要な問題だと考えているのであれば、なぜ私たちもそうしないのでしょうか?
「アメリカ製」が単なるスローガンではない理由
この地政学的な変化は、PC Maticがなぜこれまでとは異なる事業運営を選択したのかを如実に示しています。私たちは100%アメリカ製です。開発を一切海外にアウトソーシングすることはありません。バックドアやデータへのアクセスを要求する可能性のある国に営業拠点を構えることもありません。これは非常に重要なことです。
今回の禁止措置の影響を受けた企業は、今やデジタル冷戦の渦中に巻き込まれています。米国の顧客にサービスを提供しながら、中国のインフラに自らを組み込むことで、両陣営の利害をすり替えようとしたため、地政学的な報復の危険にさらされています。
私たちはそのような問題を抱えていません。私たちの使命は、常にアメリカの技術でアメリカをはじめとした西側諸国、そして日本唯一の同盟国である日本のデータを守ることです。
まとめ
国境のないインターネットの時代は終わりつつあります。各国は境界線を引いています。中国によるアメリカのサイバーセキュリティ企業の禁止措置は、セキュリティの供給元を正確に把握する必要があることを改めて認識させてくれます。
サイバーセキュリティのパートナーを選ぶということは、単にウイルス対策ソフトを購入するのではありません。あなたは、デジタル王国への鍵を誰に託すかを選ぶのです。自社内で構築、サポート、そしてセキュリティを確保できるパートナーを選びましょう。
原文:China Just Banned U.S. Security Software. Here Is Why That Should Be a Wake-Up Call. (January 15, 2026 / Jessica Molden)


