インテルのCPU脆弱性対策パッチ適用で起動不能障害

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インテルは、「Meltdown」と「Spectre」の影響を受ける旧型チップにファームウェアアップデートやWindows update(パッチ)を適用すると、再起動の無限ループやOSが起動できなくなる障害が発生していることを2018年1月17日に発表しました。

Broadwell(第5世代), Haswell(第4世代)世代のCPUでは、OSが起動しなくなるという障害が相次いで報告されているといるそうです。またこの世代だけでなく、Ivy Bridge(第3世代)、Sandy Bridge(第2世代)、Skylake(第6世代)、Kaby Lake(第7世代)にも影響が報告されているます。

これらOSが起動できなくなったり、再起動を繰り返す問題についてインテルは、安定性に関する問題があるものの、既にエンドユーザーに向けてリリースしたアップデートを中止しないように求めていましたが、インテルのこのアナウンスは後日撤回されました。

企業のシステム担当者は、本事象を認識した上でパッチ適用を行う必要があります。先々週のWindows update配信により、再起動の無限ループやOSが起動しなくなる事象に遭遇した人たちは、「今頃の発表か」と残念に感じている方も多いのではないでしょうか。

同様の報道:
C-NET インテルのCPU脆弱性対策パッチによる再起動の問題
WSJ インテル、自社修正ソフトのバグ警告
IT Media Intel、脆弱性対策パッチによるリブート増加問題

2018年1月19日付 日経産業新聞 4面

本報道に対して、Spectreパッチを適用除外するWindows updateが配信開始されました。こちらよりKB4078130をダウンロードしていただけます。(2018年1月30日追記)

 

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