Reimage Repairの会社が詐欺で罰金刑

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技術サポート会社を謳う Restoro と Reimage は、顧客を騙して不必要なコンピューター修理サービスの代金を支払わせるために脅迫戦術を使用したとして、和解金として 2,600 万ドルの罰金をアメリカ政府が課しました。

Restoro と Reimage は、Microsoft Windows のポップアップやシステム警告を装ったオンライン広告やポップアップを使用し、消費者のコンピュータがマルウェアに感染し、さまざまなパフォーマンスの問題が発生しており、危害を避けるために緊急の対応が必要であるように誇張したReimage Repairなどを配布した詐欺容疑で罰金刑を課されます。

Reimage Repairは優秀なパソコン修復ツールであるように謳うブログやホームページを膨大に作成し、情報戦を一般市民に対してしかけました。不安定になったパソコンの顧客に対し、優秀な無償ツールで診断を謳いダウロードを促しましたが、その診断結果は虚偽でした。

連邦取引委員会の訴状によると「電話勧誘業者はまた、VirusTotal の結果画面を使用して、消費者のコンピュータがウイルスに感染していると主張します。実際には、電話勧誘業者が VirusTotal を使用する方法からは、電話勧誘業者がリモートでアクセスしたコンピュータがウイルスに感染していることはわかりません。」とされており、連邦裁判所の判断を得て罰金が課されることになります。

同社は、「VirusTotal と Event Viewer を表示した後、被告のテレマーケティング担当者は通常、エラーと警告、パフォーマンスの問題、ウイルスなど、修正すべき項目をリストしたページを表示します。
その後、電話勧誘業者は技術者による修理サービスを勧めます。彼らは、「S シルバー」サービスで 199,99 ドル、「ゴールド」サービスで 299,99 ドル、または「プラチナ」サービスで 499,99 ドルのさまざまな「修理プラン」を提供するとして金銭を騙し取りました。

PC Maticは、Reimage Repairを検出当初から詐欺アプリケーションとしてマルウェア判定していましたが、マルウェアと分類していたセキュリティソフトはごく少数に留まっていました。Microsoft Defenderも悪質とは判定していなかったため、これだけ大きな被害が国際的に発生したのです。

これはPC Maticはマルウェア分析官によりひとつひとつのアプリケーションを静的・動的に分析をしアプリケーションが謳っている通りの製品であるか、検証を行った後に起動許可を与えるアプリケーション・ホワイトリスティング方式を採用しているから実現できたことです。ゼロトラスト・セキュリティモデルは今後とも、消費者を強固に保護します。

引用:Courthouse News Service:FTC targets online computer repair tool scams Restoro and Reimage (2024/03/14)

PC Magazine: Fake Antivirus Software Hit With FTC Lawsuit After Raking in Millions (2024/03/14)

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