Mac OS用のウイルス発生件数は、Windowsと比較して数万分の一であるものの、それでも年間数万件のウイルスが発生・検知されており、脅威が存在していることに違いはありません。
オーストリアのセキュリティ検査会社であるAV-TESTは、Mac OS Sierra向けにリリースされている12のセキュリティソフトを評価にかけ、検知性能などを調査し、その結果を公表しました。
– Avast Mac Security 2015 11.18 – freeware
– AVG AntiVirus 2015.0 – freeware
– Bitdefender Antivirus for Mac 5.0.1.23
– ESET Endpoint Security 6.3.85.1
– F-Secure SAFE 16.4
– Intego Mac Internet Security X9 10.9.4
– Kaspersky Internet Security 16.0.0.245c
– McAfee Endpoint Protection for Mac 10.2.1
– Panda Antivirus 10.7.12
– Sentinel SentinelOne 1.8.2
– Sophos Home for Mac 1.2.1 – freeware
– Symantec Norton Security 7.2
– Webroot SecureAnywhere 9.0.3.39
12の製品のうち3製品は、フリーソフトウェアとして無料で利用可能です。
試験は、2016年9月に発見されたばかりの31種類の新種マルウェアをサンプルとして用いて行われました。各製品がどの程度、新たな脅威に対応することができるかを判断指標として行われました。
今回の検知率評価試験において、AVG AntiVirus、Bitdefender Antivirus、SentinelOne、およびSophos Homeの4つの製品は、すべてのマルウェアサンプルを100%検出し駆除を行うことができました。他の製品は完璧ではないものの良質な検知力を有していると評価されましたが、F-Secure SAFEはマルウェアの脅威のわずか60%を検出したに過ぎず、Webroot SecureAnywhereは僅か22.6%しか検知することができず、セキュリティソフトとしてはあまり関心できる結果ではないと評価されています。
システム負荷率も調査されました。
セキュリティ性能を最も重視する場合、AVG、Bitdefender、Sentinel、Sophosのセキュリティソフトが試験結果において最も高い信頼性を獲得しました。また同時にシステム負荷を考慮すると、Sentinelの製品が最適とAV-TESTは結論づけました。他製品も検知のために3〜5%のシステムリソースが別途必要でしたが、これは一般的な利用において許容範囲内ではないでしょうか。