期限切れのセキュリティソフトはそのまま放置すべき?

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セキュリティソフトのライセンス期限が切れたままパソコンを利用し続けているケースをよく見かける。結論から言うと「その状態は危険であり、ただちにアンインストールしたほうがより安全になる」

訪問先企業や友人のパソコンで「ライセンス期限が切れました」とセキュリティソフトが警告を表示したままにしているケースを比較的良くみかける。聞くと「期限が切れていても入ってないより入っていたほうが安心だから」とのことだ。

しかし、これは大きな誤解であり、ウイルス感染の確率が劇的にあがることになる。一般的なセキュリティソフトは、ブラックリスト+ヒューリスティック(振る舞い)方式によるもので、シグネチャーと呼ばれる最新版の定義ファイルをダウンロードすることで、新たな脅威に対応する仕組みで動作している。

ライセンスが切れると、最新の定義ファイルをダウンロードすることができず、ライセンス期限が切れた段階から、新たな脅威には対応できない状態となる。「振る舞いエンジンがあるので、いれないよりも安心では?」と友人が言ってた事があったが、昨今のウイルスは、販売しているセキュリティソフトで検知できるかを調べた上で、検知できないことを確認した上で、ウイルスをばらまくという「出荷前検査」のようなことが日常的に行われている。

つまり、ライセンス更新をしなければ、世界中の誰かが感染したデータをもとに作成されたワクチン(定義ファイル)を取得することができないので、感染してしまうことになる。
一方、セキュリティソフトをアンインストールすると、Windows 10で標準搭載されている「Microsoft Defender(旧:Windows Defender)」か「Microsoft Defender for Endpoint(旧:Microsoft Defender ATP)」が働き、最新の脅威に対応することができる。マイクロソフトは、世界中でウイルス検体を最も収集している企業であり、実は、そんじょそこらのエンドポイント保護製品(セキュリティソフト)よりも、最近は強い防御力を有している。この事は、独占禁止法の観点から自らはあまり公言していない。

重ねて言う「ライセンス期限が切れたセキュリティソフトは、直ちにアンインストールして、Windows 10標準のセキュリティ機能を有効化しよう」

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